Safari 15 の新機能とかまとめ
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先日 Safari 15 がリリースされました。 https://webkit.org/blog/11989/new-webkit-features-in-safari-15/
影響の大きそうな箇所や、知っておいたほうが良さそうな箇所を中心に紹介します。
HTML
theme-color
meta タグ上での theme-color
のサポートが追加されました。
指定することで、ブラウザのメニューバーやタブバーといった領域のカラーを変更することができます。 prefers-color-scheme
と併用することで、ダークモード/ライトモードに応じた色の指定もできます。
CSS
aspect-ratio
プロパティのサポート
aspect-ratio - CSS: Cascading Style Sheets | MDN
lab()
lch()
hwb()
シンタックスのサポート
W3C Color Module Level 4に沿った新しいカラーシンタックス lab()
lch()
hwb()
が利用可能になりました。
list-style-type に設定可能な値が追加
li 要素など、リストアイテム要素のマーカーを指定するための list-style-type
新たに 12 個の値が設定可能になりました。
MDN のデモで値に応じた表示を確認することができます。
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/list-style-type#result_2
Web Inspector
CSS Grid に対応したオーバレイ表示が可能になりました。
https://webkit.org/blog/11588/introducing-css-grid-inspector/
デバッグ用のブレークポイント周りなどにも改善が施されています。その他の変更点は WWDC2021 の発表動画に含まれます。
Discover Web Inspector improvements - WWDC21 - Videos - Apple Developer
JavaScript and WebAssembly
Worker や ServiceWorker で ES6 Modules のサポートが追加されました。
また、JavaScript エンジンで次の機能がサポートされました。
- top-level
await
Error.cause
- プライベートクラスメソッド とアクセサ
BigInt64Array
およびBigUint64Array
WebAssembly では次のサポートが追加されました。
- streaming compilation
- bulk memory operations
- reference types
- non-trapping conversions from
float
toint
WebAssembly/spec - proposals Develop advanced web content - WWDC21 - Videos - Apple Developer
Web APIs
WebGL2 に対応
WebGL2 に対応し、かつ Apple の グラフィック API の Metal 上で動作するようになり、パフォーマンスが向上しました。
Web Share API Level 2 の実装
Web Share API Level 2 の実装により、Web ページからアプリへのファイル共有が可能になりました。
Develop advanced web content - WWDC21 - Videos - Apple Developer
Media
- MediaSession API のサポートの追加
Coordinate media playback in Safari with Group Activities - WWDC21 - Videos - Apple Developer
Security and Privacy
自動 HTTPS アップグレードのサポート
http と https の双方が利用可能なページの場合、自動で https を利用するようになります。
所感
aspect-ratio
が 主要 4 ブラウザ(Chrome/Safari/Firefox/Edge)すべてで利用可能になりましたね。今後利用するケースが徐々に増えていきそうです。
余談ですが、list-style-type
に japanese-formal
を指定すると 壱・弐・参・四・伍…
になるのですね。カッコいいです。
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