Cybozu Frontend Monthly #70

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イベント概要

サイボウズフロントエンドマンスリー は、サイボウズ社内で行っているフロントエンド情報共有会「フロントエンドウィークリー」の公開版です。

その月に気になったフロントエンドの情報を、サイボウズのフロントエンドエンジニアのメンバーが共有していきます。

このイベントのハッシュタグは #サイボウズフロントエンドマンスリー です。

※フロントエンドウィークリーとは

毎週火曜の 17:00 〜 18:00 で社内向けに行っているフロントエンドの気になる記事を紹介する会です。
2016年3月15日から行われています。

ZennのPublicationにてウィークリーのまとめを投稿していますので、ぜひこちらもご覧ください。 https://zenn.dev/p/cybozu_frontend

開催日

2026年07月28日

イベントページ

https://cybozu.connpass.com/event/401243/

メンバー


コンテンツ

👀 Notable Articles

Next.js 16.3 Preview

Next.js 16.3 Preview における「Instant Navigations」「Turbopack の改善」「AI 連携の強化」といった内容を含むアップデートの詳細情報が公開されました。

Instant Navigations

https://nextjs.org/blog/next-16-3-instant-navigations

Next.js App Router の基本的な構成であるサーバー主体の構成を保ちつつ、SPA のような即時遷移を可能とする機能です。 中でも新しく追加された Partial Prefetching が大きい変化で、従来は画面内のリンクごとにプリフェッチされていましたが、Partial Prefetching では、ルートごとに再利用可能なガワの部分(シェル)だけをプリフェッチしてキャッシュする仕様が取り入れられました。なお、これを “レイアウト” ではなく “シェル” と呼んでいるのは、レイアウトに限らず <Suspence>use cache でマークされた箇所まで潜って判断するためのようです。(Next.js DevTools の機能追加で、どこまでをシェルとして扱っているかの確認も可能になっているようです)

最終的に次のような形で SPA のような遷移が実現されます。

Turbopack の改善

https://nextjs.org/blog/next-16-3-turbopack

主にパフォーマンスやメモリ使用量の大幅な改善が含まれます。

また、experimental な機能として Rust React Compiler のサポートが含まれています。 現状では React Compiler の有効化には Babel Transform が必須です。実行時のパフォーマンス改善が期待できますが、引き換えにビルドパフォーマンスが大幅に低下してしまうケースが珍しくありません。新たに React チームが開発している Rust 製の React Compiler によって、このビルドパフォーマンス問題の改善が期待できます。

AI 連携の強化

https://nextjs.org/blog/next-16-3-ai-improvements

AI Agent を主体とした開発を想定した機能が多数追加されており、基本的なナレッジ周りでは、AGENTS.md を参考にしたドキュメントのバンドルや、llms.txt のサポートが行われました。

また、エラー画面にはエージェントへ修正指示を出すための「Copy prompt」ボタンが配置されたり、多くの Agent Skills の追加も行われています。 特に、next-cache-components-adoption Skill や next-cache-components-optimizer Skill は、前述の Instant Navigations に関連して Cache Components 周りの有効化や最適化を行うためのスキルとなっており、新機能に関するサポートも AI を駆使してスムーズに実施できるようになっています。

npm install-time security and GAT bypass2fa deprecation

npm v12 がリリースされ、npm install 時の動作が次のように変更されました。

改めて、各パッケージマネージャーの挙動をまとめてみました。

パッケージマネージャーライフサイクルスクリプト
npm v12❌ デフォルト実行しない
pnpm v11❌ デフォルト実行しない
Yarn v4.14 以降 (Berry)❌ デフォルト実行しない
Bun❌ デフォルト実行しない
Deno❌ デフォルト実行しない

pnpm dlx my-toolの場合、my-tool 自身の postinstall は実行されるにあるように、dlx や npx で指定したパッケージのコマンドを実行する場合は、ライフサイクルスクリプトは実行されるかどうかは別途、調べたほうが良さそう。

Announcing TypeScript 7.0

TypeScript 7.0 が、正式リリースされました。Go 言語によるネイティブポート化プロジェクトの成果で、元のコードベースの構造とロジックをできるだけ忠実に維持しつつ書き直すことで、2 つのコンパイラ間の結果の一貫性・互換性を保ちながら高速化を実現しています。

vscode や sentry などの巨大 PJ では概ね 7 倍以上の高速化を実現しており、同時にメモリ使用量も削減しているそうです。Slack、Vanta、PowerBI、Canva など各社からの導入事例も紹介されており、Slack は CI の型チェック時間が 7.5 分から 1.25 分になったとしています。

並列化オプションについて

また --checkers オプションと--buildersオプションで型チェックや build の並列数をカスタマイズできるようになっています。--checkersはデフォルトが4ですが、コア数が多い大きめのマシン/大規模コードベースでは増やすとさらに高速化する可能性があります。一方で並列数を増やすほどメモリ使用量は増加するので、CI などでメモリ不足となる場合はむしろ減らすといった調整も可能です。--buildersオプションは monorepo などの環境で有効としていますが、--builders--checkersの数は掛け算になる点は注意が必要です。また全体を単一スレッド化するデバッグ用フラグとして--singleThreadedも用意されています。

v7 へのアップデート

v7 への移行ですが、v6 に上げられている人は大きな対応は不要なようですが、以下などは改めて注意すると良さそうです。

開発者向け API について

7.0 時点ではプログラマティック API を提供しないことは明言されており、lint 系のツールなどは 6.0 API を再エクスポートする@typescript/typescript6 パッケージを使うことが推奨されています。(一部の lint ツールなどはカスタマイズして内部の API を露出させて使っている場合もありますが。)

一方で後続の v7.1 では現行とは異なる新しい API が提供される見込みだとしており、今後 TypeScript の API がどのように変わるのかは注目です。

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